いったいどこまでが

プログレッシヴロックはパンクロック

カンタベリー村なのか?

 

.        Carol Grimes – Warm Blood(’74 Caroline)

 

カンタベリー・ミュージックの源流の一つと云われるデリヴァリーだが

’70年にキャロル・グライムスのバック・バンドとして『Carol Grimes … And Delivery – Fools Meeting』をリリーッス

その後デリヴァリーはハットフィールド・アンド・ザ・ノース他へと発展し

カンタベリー人脈やUKジャズマンを巻き込んで集合離散して行ったワケだが

でわ

キャロル・グライムスもカンタベリー系ではないのか?!

(違います)

(は??)

 

Deliveryが残した1枚こっきりの盤”Fools Meeting”ってバチクソレアで高価なんで買えてないんだが

この”Warm Blood”はナッシュビルのミュージシャンやアヴェレージ・ホワイト・バンドのホーン隊を使った

むっちゃ南部アメリ圏なサウンドで本人の唄もジャニス・ジョプリンっぽい骨太ホワイト・ソウル

要はジャズ・ロックやクラシックをベースにした実験的要素の大きいハットフィールズとは全く違う

Deliveryはだいたいハットフィールズと同じような感じで基本繊細であまりに英国っぽいんだけど

何故か畑違いのようなCarolと絶妙な科学変化を起こし

結果えも言われぬ深いフィールを感じさせる盤になってしまったワケだが

キャロルが2枚目で本場のUSミュージシャンと組み野太い本物のスワンプを希求したって事は

やはり心底では1stの出来には納得していなかったのではないだろうか・・・

(あくまで個人的見解です)

 

むぅ士郎

キャロルは何故俺達のUKスワンパーであるトコロのパブロッカー達

ブリンズレイ・シュウォーツとかグリース・バンドを従えなかったのだろうか

コーラスはジェス・ローデンとかグラハム・ベルとか使ってるのによう

そもそもパブロックとはバック・バンドが専門領域の使役人なんでそれがお似合いなのよ

Brinsleyならアーニー・グラハムやフランキー・ミラーにグラハム・パーカー

the grease bandは元々ジョー・コッカーのバックバンド

はっぴいえんどは岡林信康

ちなみにAWBは広義のパブ系だがアメリカ人よりアメリカっぽいもで例外

 

“Warm Blood”が”Fools Meeting”のやり直し

或いは直接的な延長線上にあるのは

両者のジャケのテーマっぽい曼荼羅っぽいタペストリーがほぼほぼ同一である事からも察せられようもん

 

キャロル・グライムスはキャロラインかたリリーッス

キャロラインはカンタベリー系発生と関わり深いヴァージンの子レーベルなのも意味深い

※Warm Bloodはこの章で二回目

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