だが案ずる事はない!

プログレッシヴロックはパンクロック

(誰も案じていません)

大手EMIがNWOBHMのムーヴメントをいち早く世界に伝える為に

(実際はUKと日本とドイツとニュージーランド地域だけ)

当時のシーンの重要バンドをコンパイルした最重要盤に何故か後期ナッツが1曲収録

 

.     Various – Metal For Muthas(’80 EMI)

 

実態はEMIが契約したIron Maidenを紹介する為に組まれたようなコンピでメイデンだけ2曲入っているが

“Sanctuary”も”Wrathchild”もアルバムとヴァージョン(プロデューサー)違いなのがポイント

(そもそも”Wrathchild”は2nd『Killers(’81)』の収録曲)

他のバンドはEthel The Frog以外は特にEMIのバンドってワケでもなく

(多分まだ契約以前状態かインディーズの時期だろう)

当然A&MからリリーッスされていたNutzに関しても同様だ

ぶっちゃけ

他のバンドがNWOBHMのムーヴメントに乗ってデビューしたようなバンドであるのに対し

ナッツだけは何年も前から活動していたキャリア豊富なレコーディング・アーチストなので

ここに一緒に入っているバンドとしてはかなり異質な存在だと云え魔性か

 

そんな中!

’77年以来数年ぶりに現れたNutzが聴かせた曲”Bootliggers”は

それまでのちょっと捻りを加えた洒落たセンスのハードポップとは違い

もっとシンプルで攻撃的かつメタリックなロケンローに大きく変貌し

他の若い?世代の新人達に混ざっても違和感の無いトーン&マナーになっていた

てか

勢いだけだったり歌唱力に難有り杉とかプロデュースがいかにも素人臭い他のバンドに比べて

全方向に安定感があり破綻が無くウマ杉なので浮いているっちゃあ浮いてるんだが

ちなみに

この”Bootliggers”は今世紀になって再発された3rdのCDのボートラとして収録されている

 

ジャケは空山基先生風に描こうと思われるが・・・何でこんなになっちゃうんだって感じの

ヘタヘタギリギリのヘタウマっぷりがいかにもメタルっぽくて最高じゃナイッスか!

 

んで

ででででででで

Metal For Muthasには第二弾・・・Volume 2がある

こっちはTrespassをメインに(2曲収録)コンパイルしたみたいだが

トレスパスは当時アルバムのリリーッスも無く終わったバンドだし

他のバンドもVolume 1の収録バンドに比べて知名度も人気も格段に落ちるマイナーなバンド群だ

だがそれがイイ!

 

当時パンク/NW派はこれらのメタルバンドをバカにしており・・・てか存在さえ知らなかっただろうけど(俺もそう)

今聴くと77パンカーとどこが違うねんレベルの愉しさ愛おしさツッコミ処満載さで

くだらない境界線に惑わされて非常にもったいない事をしたと後悔する事しきり

さすがに今はパンクvsメタルなんてアホな対立軸は存在しないだろうけど

昔はメタルを評価すると「彼は変わってしまった」みたいな白い目で見られ

友達(そんなヤツら友達じゃねぇ)を失ったもんやったバカジャネーノー

例えば

Side2のChevyはむっちゃカッコEヘヴィーでしぇびいブルーズ・バンドなんだが・・・

ギターは後にドクター・フィールグッド加入

リー・ブリローだってデヴィッド・カヴァーデイルのソロでハープ吹いてるし

要はNWOBHMはパブロック

わかった?!

 

問題は

これらを今聴かせると「これわメタルじゃなくてハードロックでしょ」とか云われかねない事だ

タイトル読めや〜〜〜

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