この系統を貼り忘れてしまったんで話が前後してしまいますが
低評価てか無認知バンドのナイトウイングが正統プログレッシヴ・ロックの系譜である所以が
ギターのAlec Johnsonがイングランド系のメンバーである点
(ただしジャケのクレジットやライナーの記述には無く再結成来日時のメンバーではある様子なので
再発盤のボートラで収録に関わっている可能性が考えられる)
. England – Garden Shed(’77 Arista)
イグランドはある意味究極のプログレと云い魔性か
プログレが絶滅した’77年にデビューしたために
これぞプログレッシヴ・ロックという完成度の高い精緻で様式的な楽曲/演奏を創り上げながらも
全く評価されす話題にもならずライヴさえも組めずに消えた不遇のバンド
なので
このエディソン(新宿等にあったマニアックなレコ屋)が編纂した通好み再発シリーズに組み入れられて
’88年に復刻されるまで(アナログは’89年)殆ど出回っていなかった伝説のオリジナル盤をゲト出来ないヲタは
渋々ブート(Bootregers)に手を出し飢えを凌ぐしかなかったのだ
んでででででででで
再発された事で歓喜の涙を流したプログレ支部民に与えたバンドの持つポテンシャルは
例えば『ガーデンシェッド』と云うタイトルを店名に掲げたプログレ専門店?が存在する事でも解ろうもん
その音楽性は過去の完成されたプログレ要素のおいしい部分を凝縮した箱庭的な様式的プログレで
よく云われる事だがまさに初期ジェネシスと黄金期のイエスとジェントルジャイアントの生真面目さを合わせた様な
遅れてきたプログレッシヴ・ロックてか早すぎるポンプ・ロックとでも云いま唱歌
痒い所に耳が届く音と云えば聞こえは良いが
特定のリスナー層に阿り迎合しているって見方も出来るのかな
要は
決して実験的な新しい事を演っているワケでは無いと・・・
なので
ぶっちゃけ字義道理の『プログレッシヴ』なロックでは無いキリッ!
だがそれがイイ
ま
これをパンク勃興時にリアルタイムで聴いたらダサくて聴けなかっただろうなぁ
ジョン・アンダーソン似の儚げに高い声質のフォーキーなVo.にメロトロンがモワ〜っと絡んできたり
堅い音質のドラムスの細かいキメがビシビシ決まる辺りなんか堪らないんだけど
最後に「ゴワワァァァン! ひゅるるる〜〜〜」と爆発音で終わるエンディングが
むっちゃ安っぽいパティーンなのがなんだかなぁ
(つずく)