ニックロウのプロデューサーで元Beggars OperaのドラマーのColin Fairleyの経歴を追って
ストリングス・ドリヴン・シングまでやって来たワケだが・・・
ななんと
多分兄弟と思われるBilly Fairleyが前任者として打楽器奏者として在籍していた事がわかった
むぅ士郎
ヴォーカルのクリス&ポーリンと云う二人のアダムスも夫婦だか姉弟/兄妹だし
まさに血の濃いアダムス・ファミリー・バンドだったのだ
このバンド
かなりオブスキュアな存在でレコも相当ハード・トゥー・ファインドなんだが
リアルタイムでマメに日本盤が出ていたのに感心
. String Driven Thing – Same(’72 Charisma 2nd 日本盤)
ただし
当のColin Fairleyはこの盤のリリーッス時期にはまだ参加していなかったので・・・
終了〜
弱小レーベルから出た1stのタイトルも”String Driven Thing”と同じだが
激レア壁レコで一回した見た事が無いし
その後の5枚も滅多に落ちていないので見かけたら絶対におさえた方が良い
奇妙でオリジナリティ溢れる通好みアシッド・フォーク・プログ
ブリティッシュ・フォークというとリズムのノリがちょっと硬直したトラッド寄りで
躍動感/グルーヴ感の薄いいかにも白人的なヤツラが多いけど
SDTは例えばボビー・チャールズに通ずるようなブルーズの血が流入しブレンドした
本格的なディープアメリ圏フィールを感じさせる曲も多く
硬軟どっちも出し入れ自在にイケるのが魅力
独特なアシッド・サウンドの鍵となるのは『ストリング』の部分を担うグラハム・スミスのヴァイオリンで
彼は後にヴァンダーグラフ・ジェネレイターに移行しUKプログの重要なキーパースンとなった
ヴァイオリンの入るフォークって日本で独自に発展した『ふぉーくそんぐ』でも結構あるけど
妙に森田童子を思わせる哀愁を後押しする曲もあって興味深い