最初の近代ニッチポップの一枚
10ccの1stだって’73年だしまだ結構試行ちうだったワケだし
. Jackson Heights – Ragamuffins Fool(’72 Vertigo 画像はレア日本盤:Discogs調べ)
解りやすく云えば
ジャクソン・ハイツ初期の田舎っぽいフォークロック風味から
基本ノスタルジックな曲調で米オールドタイミーに誘うようななえも言われぬ情感を残しつつも
そこに都会的に洗練されながらも斜に構えたアプローチを被せてオシャレ仕立てにし
なおかつプログレッシヴな実験性をも加え新しいポップ・ミュージックを創造したと云えま昇華
ただしジャケはいかにも英国ファンタジックな童話風という複雑さ
(解りにくいです)
特にブライアン・チャットンのメロトロンを含むリリカルな鍵盤が大活躍
相変わらずメンバーにドラムの居ないバンドだけど一曲のみマイケル・ジャイルズが助っ人参加
他にもバンジョーやダブルベース等えろえろなゲストが参加してるけど名の通った人はいないという
あえて苦言を呈するならばメンバーぜいいんが唄ってる(コーラス)けど
メイン・ヴォーカルが弱いと云えば弱いんだよな
解説だと1stはコケてしまった失敗作でバンドを再構築してこの3rdで盛り返したみたいに書かれているけど
個人的には1stだって全然悪くないし通底するトーン&マナーにブレは感じられない
一時はプログレ(テクニック上等)の魔境から振り落とされたミュージシャンが
全く新しい視野に切り替えて時代を切り開き独自に進化していく様がとても面白い
そんなバンド
B-2″Chorale (From Five Bridges Suite)”はナイス時代のジャズロック組曲”3rd Bridge”のカヴァー
☆プログレ→ニッチポップについては・・・3年後位か?