とりあえずロックな作品と云われる
. Brian Eno – Before And After Science(’77 Polydor / Island / Editions EG)

A面は比較的快活で愉快なリズムに乗せたポップでロックな曲のていを成してはいるが
B面はもう内省的なアンビエント世界へと旅だってしまっており
商品化の為便宜的にヴォーカルが被せてあるがごとくだ
しかも
A-5『King’s Lead Hat』のようにあからさまに’78年に2ndアルバムをプロデュースする事になる
トーキン・ヘッヅの曲調やコンセプトがまんま入り込んでいるサイコなパンク/NW調の曲さえある
(”King’s Lead Hat”は”Talking Heads”のアナグラムで歌詞にも1stの曲『Psycho Killer』の名が織り込まれている)
むぅ士郎
いったいトーキン・ヘッヅのコンセプト(プログレッシブ)はバンド自身が作ったモノなのか?
はたまたイーノとの接触によってもたらされた化学反応の結果だったのだろうか??
実は
DevoもNo New Yorkあるいはジョン・ケイルも既に貼ってしまっているので
イーノがアメリカ(NY)のパンク/NWに介入した例はもうほぼほぼトーキン・ヘッヅしか残っていないワケだが・・・
我思うにロック史上最も影響力が大きくロック変革したミュージシャンは
間違い無くイーノと云っていーのではないだろうか
このアルバムにしても
いちいち参加ミュージシャンをあげつらうのが面倒なレベルで各方面に多彩で
ほぼほぼ殿堂の入り有名人ばかりなのにも関わらずもはや雑多に感じるレベル
勿論
これまでのキャリアで組んできた人達との継続的な共演も含まれるが
ここでは更にドイツのClusterやCanのような異文化かつ先進的なバンドをも巻き込んで
英米独同盟軍となり誰も聴いた事の無かった領域へと踏み込んでいる
初回に含まれていた4枚の絵(裏ジャケ参照)ってアートなネタもファウストの2ndを思わせる
(この時点ではドイツのバンド群は英米の耳にはまだ捉えどころが無く定義不明な存在だった)
あと
サントラ的側面(Music for Films)で云えば
A-4『Energy Fools The Magician』がラモーンズの映画『Rock ‘N’ Roll High School』に収録
うろ覚えのあくまで個人的記憶だが
イーノとトーキング・ヘッヅとの出会いはイーノがラモーンズとツアーをしていた!?時の事だったと云う
(マジでそんなぶっ飛んだツアーがあったのか調査ちう)
兎に角
これぞまさにプログレッシヴロックはパンクロックじゃナイッスか!ヒャホホーーーイ
