ディーター・メービウスとハンス・ヨアヒム・レーデリウスによる
ドイツのイクスペリメンタル・デュオ=Clusterとのコラボ
(前身はコンラッド・シュニッツラーを含むトリオのKluster)
. と云ってもCluster & Eno – Cluster & Eno(’77 Sky 日本盤は’78年発売)

前述の様に正直この音楽と云うか無音楽をちゃんと言語化する能力が小生には無いワケだが
正に荒野にポツンとマイクが立てられたジャケ写がこの盤の性質を明確に顕していると云え魔性か
例えばこの盤ではないけれどクラスターには鳥の鳴き声が入ったインスタレーション的な曲もあり
(宇宙)空間に漂う気やオーラ/プシケ(サイケ)を捉え楽器演奏や音響を媒体として定着させる・・・
そんな感じです
(どんな感じだよっ)
と云ってもイーノのアンビエント系の割には
割とクラシック系でヨーロピアン・ロマンチックなメロディーラインがあったりする方なんだが
ま
イーノが関与する演奏部分がどこまでなのかは解らないけれど
誰が弾いたか知らないが結構生ピアノが要所要所で効いていて割と支配的なレベルなのよね
A-1にはCanのホルガー・チューカイがゲスト
プロデュースはコニー・プランクがバンドと共同プロデュースと
ジャーマン・オールスターの布陣
日本盤は知名度を優先して『イーノ&クラスター』と演者の順番を逆にしてしまっているのが笑える
と云っても当時まだまだマニアックな存在だったイーノの名前でどこまで売れるのかは謎だが・・・
昔レコ屋の店主に
「イーノのレコって一体何枚リリーッスされるんだろう」って聴いた事があるんだが
「2000枚程度だよ」と云われた記憶がある
(あくまで個人的記憶です)
「その枚数でわざわざ日本盤って作ってペイ出来るんだー」と感慨?する事しきり
んでででででででで
この時期のイーノの日本盤解説はほぼほぼロック・マガジンの阿木譲先生が書いていたと思われ
ロック・マガジンは一応雑誌とは云えミニコミに毛の生えた程度だから影響力も知れたモノだけど
プログレッシヴロックとパンクロックを共通の運動として併記状態でまともに取り上げていた本は
ロック・マガジン(と古いZoo)だけ
※ただしあくまで個人的評価だけど阿木氏の解説はロック評論系では最もまともで誠実)
また
帯の邦タイトル『未知への扉』の描き文字の味(特に扉部分)!
曲名も全部邦題化してるし・・・最高じゃナイッスか!
当時のテイチク担当氏の苦労が伝わります