(お前結局南極終わってねぇじゃん)
. Neil – Neil’s Heavy Concept Album(’84 WEA)

付録無し
全く知らんけどニール・プラナーって役者(コメディアン?)がヒッピー訳で演じていた
“The Young Ones”ってTV番組シリーズを元に作られたネタ・アルバムなんで
正直英語やUKの文化的背景に通じてないとちゃんと理解した事にならない盤なんだが
トーク(コント)と同時にUKヒッピー時代のヒット曲のカヴァー/パロディー半々で成り立っているので
単純に曲を聴いたり元ネタ比較をしてるだけでも充分楽しめる
こういう企画物ってUSガレージパンク(ナゲッツ物等)をカヴァーしたようなヤツは結構多いけど
イギリスのサイケポップ/フリーク・ビートに偏らせたのは意外とないんじゃないかな
そんな中!
この盤がこの流れの中で貼られる理由は・・・
演奏陣が旧カンタベリー系だからなんですっ
てかデイヴ・スチュアート(Egg/Khan/Hatfield and the North, National Health等)が中心となったバンド
なので’70s後期から急速にNW化したパートナーのバーバラ・ガスキンも母親役で登場するし
エレキバンドにはピップ・パイルとかジャッコとか名を連ね
アコースティック・チームにはジミー・ヘイスティングスやギャビン・ハリソンとか
新型クリムゾンのメンバー等も混在しつつ
トゥモロウ/ドノバン/トラフィック/ピンク・フロイド/ブラック・サバス等の曲を弄っている
勿論
裏ジャケの元ネタであるビートルズ(Sgt.Pepper)のパロディーもえろえろとぶっ込まれており
最後は例のピアノ和音強打「ジャ〜〜〜〜ン シーン」で終わるのが印象的だが
何故か表ジャケの元ネタのストーンズ(Satanic majesties)の捩り部分は見つからないのが謎だ
ただし
カンタベリー系を期待するゴキ兄は最初から最後まで裏切られるので聴かない方が良い
(それ風の残り香がB-8のHurdy Gurdy Manにちょっとだけあるけど)
んでででででででで
時代考証的にはここに入れられているのはそぐわない様なセックス・ピストルズの
唐突に『”No Future (God Save the Queen)”』もカクテル・ジャズ風のアレンジでIN!
(お話にはパンクスも出てくるのでヒッピーの生き残り設定なのかもしれない)
むぅ士郎
ここだけはまさに『プログレッシヴ・ロックはパンク・ロック』な部分すなぁ