て
誰も覚えてないと思うけど『プログレッシブロックはパンクロック』アメリ圏編のツアコンは
ブライアン・イーノを任命して始まったのでした
んで
前回は”Taking Tiger Mountain(’74)”まで行ったはずなので・・・
(実は小生もどこまでやったか忘れている)
“June 1, 1974(’74)”ライヴはケヴィン・エアーズ時に禿しくがいしゅつなので・・・
. Eno – Another Green World(’75 Island)

『別の緑世界』とは地球の事らしい
(地球外で人類が住める惑星を探す旅をして着いた緑の惑星は結局地球だったという猿の惑星的なSF)
なので
要はイーノが未来的な音世界を模索していたって事なんだろうけど
これは覚醒直前のまだロキシー時代の面妖なロック期を引きづりつつ
アンビエントに到達するまでには至らない過渡期のヤツすなぁ
帯に書いてあるけど楽器隊はフィル・コリンズ/パーシー・ジョーンズのブランドXや
ポール・ルドルフ(ホークウインド系)という旧世界派に
ロバート・フリップやジョン・ケイルの未来派/実験組が混合し
何故かロッド・メルヴィン(キルバーン&ザ・ハイローヅ)や
ブライアン・トゥリントン(タイラ・ギャング)というパブ連中もIN!となり
(イーノはパブ使い)
曲ごとに彼らの得意分野を活かす・・・と云えば聞こえは良いが
ぶっちゃけ進化の前後が混じり合ったようなアナザー新旧境な作品となっており
一番核とある曲は結局南極イーノが一人で全部演ってるみたいな
ま
イーノって以前から異種格闘技みたくえろえろな人材を混ぜ込んで
それをある種スタジオ機材化して
異化作用を狙うような感じでアルバムを制作する傾向があったけど
割と唐突に感じるブランドX組なんかは客寄せパンダとして(ヒット性が薄いとレコード会社に判断されて)
起用された可能性も無きにしも非ず
(あくまで個人的想像です)
兎に角
’75年の時点で最もプログレッシブかつ次世代(パンク/NW)を予感させるアルバムであった事は間違い無いだろう
画像は日本盤の再発盤で初回盤の帯タイトルはまんま直訳系『緑世界』だった
(『原子心母』とか『対自核』の線のインパクトを狙ったと思われ)